おすすめポイント東日本大震災からまもなく8年になります。一ノ蔵蔵元では、被災時に蔵元に差しのべられた暖かい支援を、被災した子供たちへの「ご恩送り」という形で報いたいと、震災の年の2011年12月に「未来へつなぐバトン 醸造発酵で子供たちを救おうプロジェクト」を発足しました。以来、その売り上げの全額を被災した子供たちへの支援基金「ハタチ基金(*1)」に寄附する、「特別純米生原酒 3.11 未来へつなぐバトン」の販売を継続して行っています。このお酒には、蔵元が受けた「ご恩」をバトンに見立て、将来を担う子供たちに渡し、さらに次の世代へつないで欲しいという願いが込められています
※ハタチ基金とは東日本大震災発生時に0歳だった赤ちゃんが、無事ハタチを迎えられるように子供達のサポートを継続的に行う期限付きで設立された基金です。
3.11 未来へつなぐバトン
醸造発酵で子どもたちを救おうプロジェクト
8年目の便り
2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災後から早いもので8回目の春を迎えます。
その後にも国内では大きな災害が続き、被災地の現在が報道等で伝えられることが少なくなったように思います。
現在でも宮城・岩手・福島の3県では避難者が全国に約53,000名、また仮設住宅(公営住宅・みなし仮設も含む)には未だ32,769名の方が暮らしています。(2019年復興庁発表)
震災前のごく普通の生活にいつ戻れるのか。被災者は先の見えない不安の中で今も暮らしています。
東日本大震災がもたらした大きな痛みは、日本国民共有の痛みとなり、ボランティアが急速に広がりをみせた大きなきっかけとなりました。
2011年12月に発足した弊社プロジェクト「3.11 未来へつなぐバトン-醸造発酵で子どもたちを救おうプロジェクト」も今年で8回目を数えます。
本企画は被災した子どもたちが20歳を迎えるまで継続的に支援する団体「公益社団法人ハタチ基金」の活動に賛同し、
毎年タンク1本分を「3.11 未来へつなぐバトン」の名で商品を販売、その弊社売上金全額を寄付し、子どもたちを支えていく活動です。
本品は、原料米に地元・松山町酒米研究会が丹精込めて栽培した特別栽培米「蔵の華」を100%使用し、
本社蔵総杜氏門脇豊彦が、その米の魅力を最大限に引き出させるように心を込めて醸造した特別純米原酒です。
基金の寄付先のひとつであるNPO法人カタリバは、被災地で勉強する場を奪われた子どもたちに学べる場所を提供する学習支援団体です。
震災直後すぐに被害が甚大だった岩手県大槌町、宮城県女川町で就学支援施設コラボスクールを運営しました。
子どもたちの学力向上だけでなく、学習意欲の向上効果がみられたことから、2017年より福島県広野町の福島県立双葉みらい学園高等学校に隣接して
「双葉みらいラボ」を開校。放課後には専用施設で生徒の意欲に合わせた学びのサポートを行っています。
また学校の授業において、定期考査の為の合宿など学校プログラムのサポートを学校と協議して取り組んでいます。
子どもたちが成長する中で、強く明るい心を育み、未来を信じて学び続ける機会を与えられるよう、これからも支援を続けてまいります。
どうぞ皆様も、「未来へつなぐバトン」の渡し手として、このお酒をご愛飲頂けますよう、心よりお願い申し上げます。
2019年2月 株式会社一ノ蔵